Herb Tea

2017年01月

マルベリー

マルベリー

英名:Mulberry
学名:Morus alba
使用部位:葉
科名:クワ科
主要成分:デオキシノジリマイシン、γアミノ酪酸、
クロロフィル、フィトステロール、ミネラル

蚕の食べる葉っぱとして有名な「桑」。
日本でも桑は古くから健康茶として親しまれてきました。
鎌倉時代に栄西禅師が著した『喫茶養生記』の中で、桑茶は飲水病(現在の糖尿病)に効果があるとして飲用がすすめられています。
果実は初夏に熟し、完熟した紫黒色の実は木苺のような甘酸っぱい味がし、ジャムや果実酒に加工されます。

桑の葉には「クロロフィル」を含みます。
クロロフィルは植物の「緑の血」。私たち動物の体内を流れる「赤い血」ヘモグロビンと似た構造を持ち、造血作用、解毒作用に優れます。
クロロフィル(葉緑素)は植物の緑色の色素であり、光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出し、エネルギーや糖質を生成する成分です。植物の細胞修復などの免疫機能も担います。
体内では酸化を防ぎ、腸内環境を整え、不要なものを体外に排出する作用があります。
今話題のグリーンスムージーも緑の葉野菜を取り入れたクロロフィルの効果を期待したドリンクです。

その他マルベリーは、ストレスや食生活で問題を抱える現代人にとって必要な成分や効能が期待できます。
酵素「デオキシノジリマイシン」は二糖類の分解を阻害することで糖質の体内吸収を緩慢にし、大腸内の腸内環境を整える整腸作用があります。
糖尿病予防・改善、ダイエット、便秘解消に効果的です。
天然アミノ酸の一つGABAは、興奮を鎮め、リラックスを促します。精神的な疲労回復、安定にもおすすめです。

おすすめのブレンド

シングル もしくは パウダーにして牛乳と温めて抹茶風ラテに

ティーブレンダー・JAMHAハーバルプラクティショナー
平井麗子

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