Herb Tea

2016年10月

カモミール

カモミール

英名:German Chamomile/
学名:Matricaria Chamomilla
使用部位:花部
科名:キク科
主要成分:精油、フラボノイド(アピゲニン、
ルテオリン…)、コリン、クマリン類他

カモミールは和名「カミツレ}。キク科の一年草でフラボノイドハーブの代表格です。
フラボノイド成分アピゲニンは強力な鎮痙作用を持ち、鎮静効果も大です。
心身をリラックスさせ、消炎作用を発揮するため、ストレスによる胃炎、胃潰瘍、不眠、また身体を温め保温してくれるので、冷え性、生理痛などにも効果的です。

カモミールは主に精油を使ったアロマテラピー、化粧品、入浴剤に使用される「ローマンカモミール」とハーブティーに使用される「ジャーマンカモミール」があります。 使用に応じて使い分けるようにしましょう。

「植物のお医者さん」「万能ハーブ」「マザーハーブ」などと呼ばれるほどにカモミールは薬効成分に優れ、 小さな子どもからお年寄りまで利用しやすいハーブとして古くから民間療法で利用されています。
4000年以上前のバビロニア(メソポタミア南部)で既に薬草として用いられていた歴史があります。

お馴染の童話「ピーターラビットのおはなし」(ビアトリクス・ポタ作・絵(福音館書店))の中にも登場します。
マクレガーさんの畑で遊び疲れたピーターラビット。夜になってお腹が痛くなります。
マクレガーさんの畑の野菜を食べ過ぎたせい?それとも…イタズラをしてマクレガーさんに追いかけ回されて心臓が縮まる思いをしたせい?
そこでお母さんが用意してくれたのは煎じた“カミツレ”ジャーマンカモミールティー。
心身をリラックスさせ、ストレスからくる胃の不調を癒してくれるハーブティー。
絵本の中にも登場する“カミツレ”は、昔から親しまれているハーブティーなのです。

林檎に似た甘酸っぱい香りがほのかに漂うジャーマンカモミールティー。
ストレートでも美味しくいただけますが、ピーターラビットのように温めた牛乳で抽出してミルクティーで召し上がっても美味しいですよ。 なんとも優しく、温かく、リラックスできます。(牛乳1カップにカモミールティースプーン山盛り2杯)

秋の夜長のGood Night Teaとしてもおすすめです。

おすすめのブレンド

レモンバーヴェナ

ティーブレンダー・JAMHAハーバルプラクティショナー
平井麗子

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