Herb Tea

2016年8月

ジンジャー

ジンジャー

英名:Ginger/学名:Zingiber officinale
使用部位:根茎
科名:ショウガ科
主要成分:精油、ジンゲロール、ショウガオール、
デンプン、ビタミン類、ミネラル、アミノ酸

熱帯アジア原産のジンジャー(生姜)は身体の芯から温めてくれ、消化促進、健胃作用、殺菌作用、発汗、制吐、血行促進などに優れています。

中国やインドでは紀元前から薬用や保存食として既に使用されていたそうです。
日本では「魏志倭人伝」に生姜を意味する記載が残っており、3世紀以前には中国から伝来、 実際に食用として用いられるようになったのは奈良時代~平安時代の頃と言われています。古くから親しみのあるハーブです。

生姜の有効成分「ジンゲロール」は生の生姜に含まれる辛み成分で、殺菌作用と発汗作用で風邪の引き初めなどに効果があります。
「ジンゲロール」は熱を加え、乾燥をさせることでその成分は「ショウガオール」へと変化します。
「ショウガオール」は血流を増やし、身体の深部の熱を作り出す働きがあり、冷え性に効果的です。

漢方でも生の生姜を「生姜(しょうきょう)」、蒸して乾燥させた生姜を「乾姜(かんきょう)」と呼び、それぞれに処方しています。 症状に合わせた摂取がより効果的というわけです。

暑い夏。ついつい冷たいもの、エアコンの効いた部屋などで身体を冷やしがちです。
夏バテや食あたりで胃腸に不調を覚えがち、疲労も溜まりやすい季節です。
ジンジャーを上手に活用して暑い夏を快適に乗り切りたいですね。

※ジンジャーは乗り物酔いやつわりに効果的ですが、妊娠中・授乳中、胆石のある方のご使用は注意が必要です。

おすすめのブレンド

シングルで蜂蜜を添えて

ティーブレンダー・JAMHAハーバルプラクティショナー
平井麗子

今月のハーブティーに戻る