Herb Tea

2016年3月

ネトル

ネトル

英名:Nettle/学名:Urtica dioica
使用部位:葉
科名:イラクサ科
主要成分:フラボノイド、クロロフィル、ビタミンC、
葉酸、ミネラル(鉄・カリウム)他

春の訪れ前から始めたいアレルギー対策として注目のネトル。
浄血・解毒のハーブとして古くから利用されています。

特にドイツでは「春季療法」としてハーブティーを集中的に飲むライフスタイルがあります。
北海道よりやや北の緯度に位置するドイツでは、冬は長く寒い季節となります。
自ずと冬はソーセージを代表とする肉類の保存食を中心に過ごすことになり、ビタミン・ミネラルを含む野菜類の摂取不足となりがちです。
そのため春先になると数週間にわたり春の野草を積極的に摂取し、体内に溜め込んだ老廃物や毒素を排出、アレルギーに対する体質改善を行うというのが習慣となっているのだそうです。

ネトルの名前はneedle(針)が由来と言われるほどに茎や葉の表面は毛のような細かい棘で覆われ、その棘に刺さるとチクリとした焼けるような痛みを感じます。
アンデルセン童話「白鳥と王子」にもその特徴的な棘が登場します。
魔女の呪いで白鳥にされてしまった王子(兄)を助けるために、姫はイラクサの棘で血だらけになりながらも布を織りあげます。
そんな痛々しいネトルですが、血液中のヘモグロビンに構造が類似するクロロフィルを多く含み、浄血作用に優れます。抗アレルギー作用に期待できるハーブです。

天現寺カフェオリジナルブレンド「mama-cha」にもネトルがブレンドされています。
貧血に悩む女性にもおすすめです。

おすすめのブレンド

ネトル、ペパーミント

ティーブレンダー・JAMHAハーバルプラクティショナー
平井麗子

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