Herb Tea

2015年7月

レモンバーベナ

レモンバーベナ

英名:Lemon Verbena/学名:Aloysia triphylla
使用部位:葉/科名:クマツヅラ科/主要成分:精油

「ベルベーヌ」「香水木」とも呼ばれるクマツヅラ科の常緑低木。
レモンの香りのするこのハーブはフランスでは愛好者も多く“イブニンティー”の愛称でカフェの定番メニューとなっています。フィンガーボールの香り付としても大活躍しています。
爽やかな酸味の中に優しい甘味があり、ハーブティー初心者も馴染みやすい味です。

レモンバーベナは小説『風と共に去りぬ』にも登場します。
主人公スカーレット・オハラの母 エレンの愛用する香水の香りがそれです。
エレンはアメリカ南部の良妻賢母であり、慈愛と癒しの象徴でもあります。
レモンバーベナの甘く爽やかな芳香は高ぶった感情を鎮めて気持ちを穏やかにリラックスさせてくれます。
スカーレットもエレンから漂う香りに包まれ、癒されていたのかもしれません。

私もこの季節になると某フランス化粧品メーカーのバーベナのボディークリームを買い求めます。香りが梅雨時の鬱陶しさを解きほぐしてくれ心地よさをもたらしてくれます。

レモンバーベナの芳香は、精油成分のシトラールやd-リモネンなどからなり、鎮静効果に優れ、消化器の働きも高めて食欲不振や消化不良を改善してくれます。

おすすめのブレンド

レモンバーベナ、ジャーマンカモミール

ティーブレンダー・JAMHAハーバルプラクティショナー
平井麗子

今月のハーブティーに戻る